プロ野球トライアウト 選択時期は適切だったか?「高卒プロ入り→戦力外」挑戦は《無謀》だったのか…
行けるときにプロへ進むべきか。それとも、大学や社会人野球で力をつけてからプロに行くべきか。高校生のドラフト候補は大きく分けて、このどちらかの選択を迫られる。もちろん、どちらが正解というのではない。ただ高校生のドラフト候補の場合、体力的にも技術的にも発展途上の選手が多く、進む道を間違ってしまったがために才能を発揮できぬまま野球界を去った者も少なくない。今回、高卒から下位指名、もしくは育成選手としてプロに入ったものの、若くして戦力外通告を受け、トライアウトに挑戦した3人の選手を追った。はたして、彼らの選択は正しかったのだろうか……
■30歳のトライアウト。手術、育成、戦力外でも「元怪物」は終わらない
2013年の育成ドラフト1位で岸本淳希は中日から指名を受けた。敦賀気比高(福井)時代はエースを務め、3年春のセンバツでベスト4入りを果たした。全国の舞台で実績を残したものの、制球面での不安を拭えず、本指名にはいたらなかった。
「とにかくプロに行きたいという気持ちが強かった」と、岸本は育成指名の評価にためらうことなく、プロの世界へ飛び込んだ。
1年目のシーズン後半にはファームの抑えに定着し、チーム最多セーブを記録。2年目には育成選手ながらファームでチーム最多登板を果たすなど、経験を積んだ。
3年目の2016年は四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズに派遣選手としてプレー。“独立リーガー”たちとともに汗を流した。
「もちろんNPBの試合で結果を出してアピールするのが一番ですけど、登板機会も多くいただきましたし、独立リーグの選手たちと過ごすなかで刺激もたくさんもらいました。自分にとって間違いなく無駄ではない、成長につながる時間でした」
そう断言できる充実した時間を過ごし、研鑽(けんさん)を続けてきた岸本はその年のオフ、念願の支配下登録を勝ち取った。
2ケタの背番号を手にし、満を持して臨んだ4年目の今季だったが、一軍昇格はならず。シーズン終了後に「あるかもしれないと、警戒はしていました」という戦力外通告を言い渡され、今回のトライアウトに挑むこととなった。
「背番号59は支配下登録のときに自ら選んだ番号なんですが、一軍のマウンドを見せてやれず、かわいそうなことをしてしまった。(トライアウトの)会場が一軍の試合で使う球場だったので気合いが入りました」
気合い十分で臨んだマウンドで2つの三振を奪い、許した安打も内野安打の1本のみ。最速145キロをマークし、本人も「球速以上にボールが走っている感覚があった」と手応えを口にした。
話題がドラフト当時のことに及ぶと、岸本は言葉を選びながらこう答えた。
「いま思うと『将来的に上位で』と、進学するのもひとつの手段だなと思います。だけど、当時は『プロに行きたい』という気持ちばかりで、それ以外の選択肢は考えられなかった。考える力がなかった……といえるかもしれませんね。今回、戦力外になりましたけど、高卒の育成選手としてプロの世界に飛び込んだことに後悔はまったくありません」
現在21歳。「ケガもないし、体もバリバリ動く」と吉報を心待ちにしている。
2012年にドラフト4位で日本ハムから指名を受けた宇佐美塁大(うさみ・るいた)。同期入団で1位指名の二刀流・大谷翔平が“左のスラッガー”ならば、“右の大砲”候補がこの宇佐美だった。
広島工高時代は通算45本塁打を放ち、高校3年の夏には甲子園出場を果たした。プロ1年目は内野手の守備面で壁にぶち当たったものの、外野手にコンバートされた2年目以降はその不安も解消。プロ5年目となる今季も、ファームで10本塁打を放つなどアピールを続けたが、層の厚い一軍の外野陣に割って入ることはかなわなかった。
実は今回、宇佐美はトライアウトを「最初は受けないつもりだった」という。その心境に変化をもたらしたのは何だったのか。
「(二軍本拠地の)鎌ヶ谷のファンの方々から『まだまだ野球を続けてほしい。あきらめないでほしい』という言葉をたくさんいただきました。それに(1年先輩にあたる)松本剛さんと食事に行ったときに『オレだって一軍に定着できたのは6年目。これからだぞ』という話もしていただいて……」
さらには、高校時代にプレーしたこともある地元・マツダスタジアムが会場だったこともあり、「お世話になった方々に地元でプレーする姿を見せたい」と参加を決意した。
「嫌な緊張感もなく、前日からワクワクしていた」というトライアウトでは、左中間スタンドに飛び込む本塁打を放ち、スタンドから割れんばかりの大声援を送られていた。
「とにかく楽しかったです。高校のときもマツダスタジアムで試合をさせてもらって、そのときも左中間に飛ばしたんですけど、フェンスを越えられなかった。でも今日は同じ方向に本塁打を打つことができて、『この5年間で成長できたんだ』って思えました。本当に参加してよかったです」
プロとして5シーズンを終えた23歳。今年プロ入りした大卒ルーキーたちと同じ年齢にあたる。「大学や社会人に進んでいたら……」と考えることはなかったかと尋ねると、間髪入れずにこう返ってきた。
「それは思わなかったです。高校時代に(プロのスカウトに)見出していただいたからこそ、プロに入ることができた。大学に進んでいたら埋もれていたかもしれないですし、野球をやめていたかもしれない。自分の選択に後悔はまったくありません」
今回トライアウトの“大トリ”でマウンドに上がったのが、2013年にソフトバンクから育成ドラフト2位で指名されて入団した東方伸友(とうぼう・しんすけ)だ。192センチの長身で浜田商(島根)時代は“山陰のダルビッシュ”と呼ばれ、将来性を買われての指名だった。
しかしながら、東方のプロ生活はケガとの戦いだった。1年目の9月に受けたトミー・ジョン手術を皮切りに、在籍4年間で3度も商売道具の右ヒジにメスを入れた。
リハビリによる出遅れなども重なり、12球団トップとも称される巨大戦力のなかで存在感を放つことはかなわなかった。入団4年目の今季は三軍戦で4試合だけの登板にとどまった。
「悔しさしかなかった」というプロ生活への思いを胸に臨んだトライアウトでは、1安打を許したものの3つの三振を奪うなど、上々の結果を残した。
「ケガとか苦しいことの方が多かったですけど、高校からプロに入ったことに後悔はないですよ」
清々しい表情で球場をあとにした東方。今後については「まだ考え中」だという。
※ ※ ※ ※
20代前半という若さで厳しい現実を突きつけられた3人の選手たち。「高卒でプロに進んだことに後悔はない」と力強く語る姿には、熾烈な競争のなかで戦い続けた“プロ”としての矜持(きょうじ)がにじみ出ていた。
まだ何も残せていない――様々な思いを胸に秘めた若者たちは、活躍の場を渇望(かつぼう)している。
引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171118-00010001-sportiva-base&p=1
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1時間前
こういう記事を見ると、本当に全員に頑張って欲しいと思う。活躍の場を与えて欲しいと思う。
でも現実は、一握りの人にしかプロでのチャンスは与えられない。
一握りの人がリトルリーグのレギュラーとなり
そこからまた一握りの人が強豪高校に進学し
そこからまた一握りの人がそこでレギュラーとなり
そこからまた一握りの人がプロに指名され
そこからまた一握りの人が一軍に選ばれ
そこからまた一握りの人がレギュラーで活躍する
半端じゃない壁の厚さですよね。
今プロで活躍している選手って、ただただすごい。
私の同い年の同僚に元Jリーガー(高卒でプロ)が働いていますが、やっぱり異彩を放っていて、数字の残し方も周りとは桁違いです。
プロになれた逸材たちはまた、人一倍の努力もしてきたわけで、仕事でも人とは違う頑張り方をしています。
絶対に今からどこでも活躍できるから、高卒でプロに行ったこと、何も間違いじゃない。
41分前
岸本に関しては、早すぎる
球に力はあるし、まだ若い
制球もまだまだ荒れるけど伸び代はあると思う
どっか拾ってくれたらいいな
高校からドラフトかかるならプロに行くのは賛成
ただ育成でのプロは判断難しいね
大学行って通用しなきゃ、他の道見つけるのも早く済むし
23分前
高卒プロで首になったら人生終わりみたいな感じで書かれてるけど、ある意味これからの取り組み次第で180度変わった人生を送れるはず。
プロ野球に入るだけでも、東大に入るより何百倍も難しいのに、捉え方を変えると、人生の勝ち組とも言えるだろう。
力の出せる限りプロで野球をし、もし仮にクビになったとしても、大学に通い直して、第2の人生に取り組むといいんじゃないか。
1時間前
ドラゴンズファンだが岸本の戦力外は納得出来なかった。出来る事ならセリーグのチームと契約してドラゴンズ戦で完封するくらいの投球をして欲しい。
1時間前
トライアウト行きました。
宇佐美くん、ホームラン放つなど一際目立ってました。
良い結果になるといいですね。
55分前
カープ、地元だから、考えて欲しい。
右の長打力のある打者だし、新井さんやカントリー、あんぱんも先がある訳ではないし。
23分前
楽天とか長距離打者が少ないし宇佐美の獲得あるかも?と思っていたらドラフトで岩見・田中と同年代の大砲候補の外野手を2人も指名したから楽天の線は薄くなってしまった。ロッテはどうだろうか?
54分前
そこまで若くして、着られる理由がどこかにあるのでしょうね。
環境が変われば状況が変わるかもしれませんが、あとは本人次第。
頑張ってほしいです。
52分前
こんな良いピッチャーいるなら、とりあえず、一度は上げて使ってみたら良かったのに。
50分前
岸本は
もう1年
様子見ても良かったかも
1時間前
岸本はどっか取る感じだよね、記事はやすぎない?
46分前
ただプロに入りたいのなら入れるときに入るべき
プロで活躍したいというのであれば進学や社会人や独立リーグという選択肢も間違いじゃないと思う
48分前
そんな酷いわけじゃないのに高卒3年で切られるのってどうしてなんだろう。
他に切った方がいい選手いると思うけどな。
42分前
一般人でも進学か就職の選択、或いは進学先・就職先の選択に悩み、結果的に失敗する人もいる。失敗が活かされるかどうかは自分次第。
プロ野球選手に成れる程の身体に恵まれ、努力が出来た人は、きっとその後の人生もうまくやれるはず、自分次第だけど。
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50分前
相変わらず、カープには補強の「ほ」の字も聞こえて来ない。
3連覇するつもりがフロントにあるのか?
大隣より乾がワンポイントで使えないのかな。
55分前
時々ありますよね高校→プロ→3年以内に解雇
裏側がわからないから謎ですよね
27分前
傍から見れば「進学・就職してからの方が良かったのでは?」と思うことはあっても、「行けるときに行っておく」という選択は決して間違いではないと思う。高校時代にドラフト候補と呼ばれていた選手が大学や社会人で埋もれれしまうことだってよくあるし、何より「挑戦して後悔する」よりも「挑戦しなくて後悔する」ことの方がその後の人生に影を落とすと思う。
37分前
素人からすると、プロになれただけで凄いと思うけど、選手たちは並々ならぬ思いでプレーしてるんだよね。
20分前
自分の地元にも小学生のときから「神童」だの「天才」だの呼ばれていた先輩がいて期待された通りに高卒でプロ入りしたものの、プロではほとんど1軍昇格することもなく戦力外になってました。プロはそういう神童や天才だけが集まる場所なんだと実感しましたね。
37分前
岸本期待してたんだけどなぁ。トライアウトは素晴らしかったと聞くし、わからんがまたどこかで野球続けて欲しい。
46分前
大学に進学してダメになったハンカチ王子みたいなやつもいるから・・・わからないよね。
5分前
育成だろうが支配下だろうが、ドラフト指名された方は、「野球の天才」。そうかと言って独立リーグじゃ、将来の不安はぬぐえない。 一番いいのは、社会人チームが積極的に受け皿になってくれたらいいよな。
7分前
敦賀気比で甲子園のマウンドに立っていた岸本投手よく覚えています。サイドハンドからいい球を投げていましたよね。当時、育成枠の入団はかなり評価低いと感じていましたが残念です。
ドラフト上位指名の選手は結果が出なくてもある程度年数を見ますが、育成は結果が出ないと戦力外通告も待った無しですな。
厳しい世界と改めて感じました。
13分前
高卒下位指名を回避して、大学社会人で成長して上位でプロ入りしたのは最近では陽川と福井くらい。プロの方が環境が良いんだから迷わずプロ入りすべき。
15分前
代表でも良かったし、三ツ間と共に期待してたんだけどな。
43分前
現役引退後の人生のほうが長い。
引退後別の道に進んで活躍すればいい。
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