いわきFC、2025シーズン来場者分析レポートを公開 – ファンベース拡大とスタジアム満員への道筋
調査の概要
本調査では、Jリーグマーケティングデータベースから2024シーズンおよび2025シーズンの「来場記録」、「リモートチェックイン履歴」、「会員データ」などを集計・分析し、ホームゲーム来場回数に応じたファンの特性を明らかにしました。さらに、データだけでは見えない心理を探るため、来場者へのインタビュー調査も実施されました。
データ分析から見えた来場状況(2025シーズン)
来場回数と属性
分析の結果、来場回数が増えるほど福島県在住者の比率が高まる傾向が確認されました。特に、年間16回以上来場する「F5層」では、その約95%が県内居住者であることが示されています。また、F5層の約7割がシーズンチケット会員であるのに対し、初回のみの来場者である「F1層」の約9割は非会員であるという対照的な構造が見受けられます。

来場回数の二極化
2025シーズンの来場頻度には特徴的な二極化が見られました。ホームゲーム来場者の中で、1回のみの来場者が2,396人と最も多く、次に多いのが全19試合を訪れた熱心なサポーター(854人)です。

来場回数別のグループで見ると、F1層(1回のみ)が2,396人と最大であり、次いでF5層(16回以上)が1,680人と大きな割合を占めています。このことから、いわきFCには「一度きりの来場」で終わる層と、「驚異的な熱量で通い続ける」層の双方が存在することが明らかになりました。

持続的なファンベースの拡大には、新規来場者を増やすだけでなく、初回来場をいかに継続的な来場へと繋げるかが重要であると分析されています。
インタビュー結果から見えた「ファン化」の条件
データ分析に加え、ファン化の「心理」を探るため、以下の2つのテーマでインタビュー調査が行われました。
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なぜ、初回来場から短期間でロイヤル化(F5層へ移行)する方がいるのか
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なぜ、初回来場後に2回目以降の継続来場に繋がらなかった方がいるのか
急激にロイヤル化した人の特徴
短期間で熱心なファンになった方々には、「不安や迷いが解消され、熱狂に集中できる状態」が共通して見られました。具体的には、初回来場時に「詳しい人」が同行し、駐車場や座席などの事前情報が得られていたこと、動線で迷うことなく応援の一体感や熱狂を感じられたこと、「推し選手」や「また会いたい人・場」ができたこと、そして来場後に感想を共有できる相手やコミュニティがあったことなどが挙げられます。
1回で止まってしまった人の特徴
一方で、来場が1回で終わってしまった方々は、試合内容以前の「体験上のマイナス」が要因となっているケースが多く見られました。駐車場やスタジアム内の導線、座席選びで迷いが生じたり、試合開始前に疲れてしまい純粋に観戦を楽しめなかったり、次回来場を促すきっかけや魅力を共有する相手がいなかったりといった点が共通しています。
本調査の重要な示唆:2つの「不」の解消
今回の調査から得られた結論は、「初回来場時の『不』(アクセスの不安、到着までの迷い、到着後の動線の迷い、混雑、居場所のなさ、帰路の負担など)を減らし、試合の熱狂を純粋に感じてもらうこと」が、ファンがロイヤル化する上での重要な起点となる、というものです。特に、既存ファンや知人による「案内」があることで、これらの「不」が解消され、ファンになりやすいことが分かりました。
いわきFCでは、これらの分析結果に基づき、今シーズンから以下のような施策に取り組んでいく予定です。
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初来場者への案内メール施策(気になるポイントを案内)
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初来場者のためのお助けブースの設置(仮称)
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初来場者専用駐車場予約枠の確保
まとめ
いわきFCのスタジアムには、心を揺さぶる熱狂的な空間が広がっています。この熱狂はクラブだけが作り出すものではなく、日頃から支えてくださる皆様の声援、そして初めての方を温かく迎え入れる皆様の存在があってこそ完成するものです。いわきFCは、この熱狂をより多くの方々に届け、新しい仲間を迎え入れながら、ファン・サポーターの皆様と共に熱狂空間を創り、クラブの未来を育んでいくために、今後も様々な施策に挑戦してまいります。
いわきFCに関する最新情報は、公式サイトをご覧ください。
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